早速ですが、みなさんは分銅と聞くと何を思い浮かべますか?
おそらく、理科の実験で使った銀色の分銅が思い浮かぶのではないでしょうか?

今回は、はかりには欠かせない「分銅」の種類をご紹介していきます!
※田中衡機で「使用している」分銅の紹介がメインであり、田中衡機で「販売している」分銅とは限りません。予めご了承ください。

円筒分銅・板状分銅

先ほど皆さんが思い浮かべたであろう、一般的に広く知られている分銅は、円筒分銅と板状分銅です。その名の通り、円筒の形をしている方が円筒分銅で、一般的には質量は1g~1kgくらいです。小さくて平らなのが板状分銅で、こちらは一般的には500mg以下です。

直接触るとサビてしまうので、理科の実験ではピンセットを使って動かしたかと思います。

実は、少し変わった形のものもあり、そちらは「OIML型分銅」と呼ばれています。国際法定計量機関(OIML)の勧告に準拠した分銅です。

円盤分銅・増しおもり型分銅

円盤分銅は、その名の通り、円盤型の分銅です。
詰み重ねて使えるので取り扱いがしやすいのが特徴です。

田中衡機でよく目にするのは、円盤分銅と似ている、増しおもり型分銅です。

こちらは、田中衡機で販売している機械式はかり(規格台ひょう・上皿さおはかり)の計量に使われるタイプです。

規格台ひょう

規格台ひょう

上皿さおはかり

上皿さおはかり

各部品の名称

各部品の名称

円盤分銅と似ていますが、増しおもりは、「増し台」と呼ばれる部分に載せたり、はかりに掛けておけるように、切り込みが入っています。

枕型分銅

持ち手がついていて、持ち運びや乗せ降ろしがしやすい形の分銅です。多くは500g~20kgの質量で、田中衡機でよく使われている分銅の1つです。積み重ねて使ったりもできるので、とても実用的なんですよ!

個人的には、この分銅の形が一番好きです。

大型分銅

大型分銅は、トラックスケールなどの大型のはかりの校正に使われます。写真に写っているのは台型分銅ですが、先ほど紹介した枕型分銅にも、大型のものがあります。田中衡機では、200kg~1tの分銅をよく使っています。とても人の手では持ち上がらないので、クレーンを使って乗せ降ろしをします。

まとめ

今回は田中衡機で使用している分銅を中心に、様々な分銅を紹介いたしました!知っている分銅はありましたか?

分銅はこの他にもいろいろな種類や形があります。私自身、入社するまでは、円筒分銅と板状分銅しか知らなかったので、初めて色々な形の分銅を見た時は、非常に驚きました。

分銅とはかりの関係性については、こちらの記事でご紹介しています。