はかりと分銅には、切っても切れない関係があります。
分銅を使うはかりと言えば、理科の実験で使った上皿天びんが一般的ですよね。
20gの分銅を片方の皿に載せ、つり合うまでもう片方の皿に砂糖を注げば、砂糖を20gはかり取ることができる……というように使います。
田中衡機で扱う上皿棹はかりや規格台ひょうも、はかり方や分銅の形は多少違えど、分銅を使って計量を行います。
計量の仕方は下の動画の通りです。
分銅と言ったら、こんな風にアナログなはかりに使うものというイメージがあるのではないでしょうか?
確かに「はかりを使う人」が分銅を使うのは、そういったアナログはかりの場合くらいですが、デジタル式のはかりでも、分銅を使うんです。
例えば、製造する時。
実は、デジタル式のはかりは、組み上がったままの状態だと、上に物が載っていることは感知できても、重量を正しく表すことはできません。したがって、はかりが正しい計量ができるように、組み上がったはかりに1台、1台、分銅を載せて調整する必要があるんです。
デジタルのはかりも、分銅を使った地道な工程が必要だなんて、ちょっと意外ですよね。
他にも、はかりの検査などメンテナンスの時に分銅を使います。
はかりも物である以上、使い続ける中で、どうしても部品が劣化したり、壊れたりして、計量値がズレてしまうことがあります。したがって、はかりに分銅をのせて、正しく計量ができているかを定期的に確かめる必要があるんです。
特に、計量法で定められた取引・証明に使われるようなはかりは、法律で2年に1回の定期検査が義務付けられているんですよ!
このように、一見、分銅はアナログ式のはかりでしか使わないように思えますが、デジタル式はかりでもたくさん役に立っています。そんな分銅の種類については、こちらの記事でご紹介しています!