みなさんは「田中衡機のロゴ」というと、どのロゴを思い浮かべますか?
100年以上の歴史と様々な製品ともに、田中衡機では多くのロゴが誕生してきました。
今回はその一部をご紹介します!
① TANAKA
製品に書いてあるロゴなので、みなさんも馴染みがあるかもしれません。
シンプルなローマ字のロゴです。
ちなみに、TANAKAのひと世代前は「S.TANAKA」でした。
田中衡機の始まりである「田中佐造商店」の創業者、田中佐造のイニシャルをとっています。
S.TANAKAからTANAKAに切り替わったのは、1950年~1960年ごろと推測されていますが、正確な年代は今回の調査ではわかりませんでした。
②カネタマーク
2番目に紹介するのがこのマーク。
カタカナの「タ」の字に装飾がついたこのマークは「カネタマーク」と呼ばれています。
右上の装飾は、かつて田中衡機で製作していた曲尺(まがりじゃく)を表していると言われています。
このカネタマークは、現在使われているロゴの中で最古のものです。
1903年にはすでに登場していたのでは? という推測もありますが、カネタマークが登場した具体的な年代は不明です。
今回の調査で追えたのは、この資料まででした。
田中佐造商店として営業していたのが1923年までなので、それ以前にはカネタマークがあったようです。
少なくとも100年前にはカネタマークが存在していたなんて驚きです!
③田中衡機工業所
社名とカネタマークを組み合わせたシンプルなロゴです。
パンフレットや広告には、このロゴが最も多く使用されています。
ちなみに社名は「たなか こうき こうぎょうしょ」と読みます。
衡機とは、「重さを測るはかり」の意味です。
あまり馴染みのない言葉なので、私も最初は全く読めませんでした。
長くお付き合いのあるお客様でも、時々「『しょうき』だと思ってた!」なんてことがあります。
④田中のハカリ
このロゴは、1960年以前に登場したと考えられています。
昔はカタログや説明書に使われていたロゴです。
現在もフォントは違いますが、新潟本社の屋上看板に使われています。
新幹線からでも見えるので、みなさま新幹線で新潟にお越しの際は探してみてください!
また、地上型のトラックスケールの銘盤にも「田中のハカリ」があります。
田中が何の会社なのかひと目でわかるロゴなので、これからもたくさん活躍してくれそうです。
⑤手ぬぐいの縦書きロゴ
田中衡機の手ぬぐいにあしらわれているこちらのロゴは、小倉染色工房様から制作していただきました。
なんと彫刻刀で一文字、一文字、彫って作られているそうです!
手ぬぐいに合わせてレトロな雰囲気のあるロゴですが、最も新しいロゴです。
⑥番外:鍋佐
現在は使われていませんが、かつて多くの場面で使用されていたロゴに「鍋佐」というロゴがありました。
田中の先祖は滋賀で鍋をつくっていたことに由来します。
鍋屋の佐助(田中家の先祖)を略して「鍋佐」としていたようです。
鍋佐の書いてあった箱には明治23年(1890年)1月の文字があり、少なくともそれ以前に登場していたようです。
今は見なくなってしまった鍋屋佐助の文字ですが、当時は鍋のイラストの登録商標もあり、
「鍋屋佐助」として皆様に親しまれていたようです。
長い歴史とともに、たくさんのロゴが誕生した田中衡機工業所。
みなさんはどのロゴが印象に残ったでしょうか?