代表より
創業1903年。
産業の基盤を
守り続ける企業。
それが田中です。
田中衡機工業所は、あらゆる産業の基盤となる「正確な計量値」を提供し、品質と信頼を高めることに貢献してきました。創業120年を超えた今、再びその役割をアップデートしています。現代は、少子高齢化による人手不足が進んでいます。今まで以上に、ものづくりの現場では効率化や省力化が求められ、「役立つ計量値」の提供や、「止まらない計量」の実現が必要です。例えば、故障する前に修理し、精度が変化する前に調整する、フォーワードメンテナンス。計量データをさらなる価値創出と効率化の実現につなげる、AIソリューション開発。培ってきた精度と迅速なサービス経験を進化させ、パートナー企業と協力し、これらの実現に向けてスタートしています。
また、明治時代から日本の産業の発展を裏方として支えてきたように、急速な成長を始めた新興国にも必要な計量値を提供していこうとしています。その一歩として、2011年からはベトナムのドンナイ省にも拠点を構えました。地域ではつくることのできない特殊な計量システムを、現地の大学や業界と連携しながら開発しています。私たちが誇る精度と効率化で、広くアジア地域の産業の発展にも貢献していきます。
はかりは長期間にわたって精度を維持することが重要な製品です。売って終わりではなく、何十年と精度を保ち続けることこそが本当の意義。品質の高い製品をつくるのはもちろんのこと、長期間、お客様を思いやり、精度を守り続けるには何をすればいいかを考える。とことん課題と向き合って、精度を売っている責任を果たし続ける。長いお付き合いを大事にするメンタリティも私たちが先人から受け継いできたものです。精度を守り続ける「はかり屋」魂は、私たちの本質として大切にしていきます。創業から120年を超える老舗でありながら若きベンチャーマインドに満ちた集団であるために、風通しのいい、自由度の高い会社づくりにも力を入れてきました。これからも社会の信頼の基盤となる精度を広く世界へ、末長く未来へ。多様な世代で協力し、「はかり屋」魂を、どこまでも燃焼させていきます。